必須アミノ酸は9種類
私たちのからだは何種類のアミノ酸でできているでしょう。
私たちのからだはたった20種類のアミノ酸からできています。 9種類それぞれにどのような働きがあるか見ていきましょう。 この20種類のアミノ酸は、 からだの中でつくることのできない必須アミノ酸と、 からだの中でつくられる非必須アミノ酸と、 に大きく分けることができます。必須アミノ酸は、毎日の食事から必ず摂ることが必要とされるアミノ酸です。
バリン クロマグロ・牛、豚のレバー・プロセスチーズ・豆腐などに多く含有
特に筋肉をつくるのに大切な必須アミノ酸です。イソロイシン、ロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれます。不足すると食欲を低下させ、栄養不良の悪循環を引き起こすと考えられています。 バリンの働きとは
以下
WIKIペディアより抜粋
バリン(
valine、略称:
Valまたは
V[3]) は、α-
アミノ酸の1種で、
側鎖に
イソプロピル基を持つ。2-アミノ
イソ吉草酸とも呼ばれる。吉草根(
valerian,
セイヨウカノコソウの根)が名前の由来である。
ロイシンや
イソロイシンと同様に、
疎水性アミノ酸、非極性側鎖アミノ酸に分類される。
L-バリンは20の
タンパク質を構成するアミノ酸のうちの1つで、
必須アミノ酸である。
コドンはGUU、GUC、GUAとGUGがある。
無極性物質である。
糖原性を持つ。
鎌状赤血球症は、
ヘモグロビン中で親水性アミノ酸である
グルタミン酸がバリンに置き換わることによって折りたたみ構造に変化が起きることが原因である。
イソロイシン クロマグロ・豚ロース赤身・鶏卵に多く含有
ロイシンは子どもの成長や大人の筋肉維持に必要な必須アミノ酸です。バリン、イソロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれます。ロイシンはタンパク質の生成・分解を調整することによって、筋肉の維持に働きます。 ロイシンの働きとは
- 肝機能向上
- 肝細胞の増殖・分化の正常化
- 血糖コントロール
- タンパク質生合成の促進
- 筋タンパク質の維持
- 筋肉グリコーゲン合成・酵素活性の促進
以下WIKIより抜粋
イソロイシン (isoleucine) は
アミノ酸の一種で2-アミノ-3-メチルペンタン酸(2-アミノ-3-メチル吉草酸)のこと。
側鎖に
sec-ブチル基を持つ。略号は
Ile または
I。
ロイシンの
構造異性体である。「アイソリューシン」と
英語読みで音訳される。
疎水性アミノ酸に分類される。
蛋白質構成アミノ酸の1つで、
必須アミノ酸である。
糖原性・
ケト原性を持つ。 WIKIより画像挿入・・・・・・・・・・・・・
メチオニン クロマグロ・鶏むね肉・豚ロース赤身・無調整豆乳に多く含有
メチオニンは、からだの中でタンパク質をつくるとき必ずいちばんはじめに必要な必須アミノ酸です。これが不足すると、すべてのタンパク質合成に支障が出てしまうおそれが出ます。メチオニンはまた、脂肪をエネルギーに変えるときに必要なカルニチンという物質の生合成にもかかわります。 メチオニンの働きとは
- 開始アミノ酸としての役割
- 薬物中毒の解毒
- 肝機能の改善
以下EWIKIより抜粋
メチオニン(methionine)は、側鎖に
硫黄を含んだ
疎水性の
アミノ酸である。 対応する
コドンが単一な
アミノ酸は2つだけであり、1つはAUGでコードされるメチオニン、もう1つはUGGでコードされる
トリプトファンである。コドンAUGは
リボソームに
mRNAからの
タンパク質翻訳を「開始」させるメッセージを送る
開始コドンとしても重要である。結果として
真核生物および
古細菌では全ての
タンパク質の
N末端はメチオニンになる。しかしながら、これは翻訳中のタンパク質に限るものであり、普通は翻訳完了後に修飾を受けて取り除かれる。メチオニンはN末端以外の位置にも出現する。なお、ヒトにとってメチオニンは
必須アミノ酸の1つである。
ちょっと難しい話になりますが・・・ メチオニンはヒトの体内で作り出せない
必須アミノ酸である。一方、
植物や
微生物は
アスパラギン酸と
システインから
生合成を行う。まずアスパラギン酸は
β-アスパルテートセミアルデヒドに変換されるが、これは
リシンや
スレオニンの生合成経路でも重要である。次に
ホモセリンアシルトランスフェラーゼによって
ホモセリンに良い脱離基が付加され、システインと反応して
シスタチオニンとなる。これが開裂させられて
ホモシステインを与え、
葉酸(THF)で
メチル化されてメチオニンとなる。
補因子として、
シスタチオニン-γ-シンターゼと
シスタチオニン-β-リアーゼは共に
ピリドキシル-5'-ホスフェートを、
ホモシステインメチルトランスフェラーゼは
ビタミンB12を必要とする。 WIKIより画像挿入・・・・・・・・
メチオニンを多く含む食品は
メチオニンを多く含む食物として
果物、
肉、
野菜、
ナッツ、
マメ科の植物があげられる。特に
ホウレンソウ、
グリーンピース、
ニンニク、ある種の
チーズ、
トウモロコシ、
ピスタチオ、
カシューナッツ、
インゲンマメ、
豆腐、
テンペに豊富に見られる。肉類では
鶏肉、
牛肉、
魚肉など大部分のものに含まれる。 メチオニンを多く含む食品の画像挿入・・・・・・・・・・・・・・・・
リジン(リシン)
リジンは小麦や米など穀類に少ない必須アミノ酸です。リジンはまた、脂肪をエネルギーに変えるのに必要なカルニチンという物質の材料になります。 リジンの働きとは
以下WIKIより 必須アミノ酸であるが、植物性蛋白質における含量が低く、動物性蛋白質摂取量の少ない地域での栄養学上の大きな問題となっている。3大穀物である
米、
小麦、
トウモロコシなど穀類のリシン含有量が少ないので、リシンを豊富に含む副食(
肉、
魚、
乳製品、
豆など)を必要とする
。
サプリメントとして
ヘルペスの予防にも利用される。
WHOによるリシンの成人向け一日当たり推奨摂取量は2.1グラムである
。 穀物中には豊富には含まれないが、豆類には豊富である。肉、魚、乳製品にも多く含まれる。多量のリシンを含む植物には以下のようなものがある。
フェニルアラニン
フェニルアラニンは、チロシンを経て脳内神経伝達物質ドーパミンやノルアドレナリン、黒色色素メラニンの材料になる必須アミノ酸です。合成甘味料アスパルテームの原料ともなるアミノ酸です。 フェニルアラニンの働きとは
- 血圧の上昇
- 鎮痛作用
- ドーパミン、ノルアドレナリンの材料
トリプトファン
トリプトファンは、体内でナイアシンになったり、脳内神経伝達物質セロトニンの材料となる必須アミノ酸です。トリプトファンはトウモロコシに少ないため、昔トウモロコシを主食としていた地域でナイアシン欠乏症(ペラグラ)が発生しました。 トリプトファンの働きとは
- セロトニンやメラトニンの材料
- コレステロール、血圧のコントロール
以下WIKIより トリプトファンは、
ヒトの体内に置いて、
概日リズムと関連する
セロトニンや
メラトニンに代謝される。
ヒトの健康維持にとって欠かせない物質であり、かつ、
ヒトの体内では十分量が合成出来ない「
必須アミノ酸」の1つであって、適量の摂取は精神・神経を落ち着かせるなど、
ヒトの健康増進に役立つとされている。 この為、特に改善に役立つとされているのは、
不眠症、
時差ボケ、
うつ病等の疾患であり、
米国においてはそれらの症状に
処方される場合もある。日本においては、法規上の取り扱いとして
成分本質 (原材料) では医薬品でないもの、即ち「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分されており、現状、国内や海外ではトリプトファンを含むサプリメントが広く流通し販売されている。 しかし、その一方で、トリプトファンもまた多くの
栄養素と同様、その過剰摂取に付いて、幾つかの危険性が報告されている。 過剰摂取、或いは他の栄養素や薬品との相互作用で出現する
副作用としては、
肝硬変の患者に置ける
肝性脳症の発症リスク、とりわけトリプトファンは
ヒトの体内で代謝物の
セロトニンを増加させる事から、
セロトニン症候群の発症リスクが懸念される。この為、肝硬変の患者へのアミノ酸
輸液に付いては、通常の患者に用いる
輸液用製剤とは異なる、トリプトファン等の
肝性脳症リスクのある物質の配合量を減らした製剤を用いる。 加えて、妊娠中の胎児への影響も報告例があり、1,000mgの摂取で胎児の呼吸不全を招いた懸念が存在する。 なお、過去にはL-トリプトファンを含む
サプリメントを摂取した人が、好酸球増多筋痛症候群(EMS)を発症し問題となった(
トリプトファン事件)
[5]。EMS発症の詳細なメカニズムは解明されていない
[5]。
トリプトファンを多く含む食品
基本的には食品中の
タンパク質が多いほど多く含まれる。したがって、
肉、
魚、
豆、
種子、
ナッツ、
豆乳や
乳製品などに豊富に含まれる。また
チョコレート、
燕麦、
バナナ、
ドリアン、
マンゴー、
ナツメヤシ、
牛乳、
ヨーグルト、
カッテージチーズ、
鶏卵、
家禽類の肉(
ニワトリ、
アヒルなど)、
ゴマ、
ヒヨコマメ、
ヒマワリの種、
スピルリナ、
ラッカセイなどに含まれる、という報告がある
[6]。
トレオニン
人の体では全く合成できないアミノ酸である。 トレオニンの働き
以下WIKIより ヒトはトレオニンを体内で作り出すことができないため、
必須アミノ酸に分類される。一方、植物や大部分の微生物は
アスパラギン酸から合成している。
生合成の各段階は次のようなものである。まず、
酵素アスパルトキナーゼが
アスパラギン酸のβ-
カルボキシル基をリン酸化する。次に β-アスパルテートセミアルデヒドデヒドロゲナーゼによって還元され、β-アスパルテートセミアルデヒドになる。これはトレオニン、
メチオニン、
リシンの生合成において重要な中間体である。これがホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホモセリンキナーゼ、トレオニンシンターゼの作用によりトレオニンとなる。
ヒスチジン
ヒスチジンは、人の体内での合成が比較的遅いアミノ酸で、幼児が不足すると湿疹ができてしまうおそれがある必須アミノ酸です。ヘモグロビンに多く含まれているので、不足すると貧血になるおそれが出ます。 ヒスチジンの働き
ヒスチジンを多く含む食品とは
食材でヒスチジンを多く含んでいるのは、マグロ、カツオ・ブリ・サバ・サンマなどの青魚や鶏胸肉、豚赤身肉などの肉類、チーズやヨーグルトなどの乳製品、大豆やきな粉などの大豆製品などです。 特に多く含む食材は、青魚です。カツオには100gあたり約2,500mg、サバには約1,250mg、イワシには約1,000mgものヒスチジンが含まれています。 大人の1日の必要摂取量は、体重1kgに対し約10mgと言われています。(例えば、体重が50kgの方の場合は500mgとなりますね) ヒスチジンを多く含む食品の画像・・・・・・・・・・・・・・
アルギニン 小児では必須アミノ酸
アルギニンは、成長期にその合成能力が足りないため小児で必須アミノ酸となっています。アルギニンは、成長ホルモン、インスリンやグルカゴンの分泌促進に関わります。 アルギニンの働きとは
- 一酸化窒素の前駆体
- 成長ホルモン・インスリン・グルカゴンの分泌に関与
アルギニンの効果とは
成長ホルモンの分泌を促進し、「筋肉増強」、「免疫機能の向上」、「血流改善」、「精神的・肉体的に強化」、「男性機能の改善」などの効果が期待されます。そのため、
日々アクティブに過ごされている方、特に運動や筋トレ、ランニングなどを定期的に行われている方にぜひ摂取してほしい成分です。
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